HYUNDAI 24型液晶モニターの修理(熱暴走対策)

MODEL:W240D                                 2015年1月14日


こちらのモニターは、「調子は悪いが、直せるなら直して使って下さい。」と年末に知人から頂いたものです。(沖縄市・Yさん)
作業に少し余裕ができたので修理してみました。



症状:普通に使えるが、時間が経つと画面が乱れたり、横線が入ったりして不安定。
  (電源を入れ直すと良くなったりするが、すぐに不安定になる)

W240Dの故障動画(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=0zPe1fMqd58

 しばらくすると、このように画面が乱れます。

ネットで検索してみると、出てくる、出てくる。熱暴走のオンパレードww
どうやらこの症状は、この機種特有の熱問題が有るようですw

対策も「裏カバーを外した状態で使っている」とか、中には「裏カバーに穴を開けてファンを取り付けて冷やしている」ものもある。
この場合だと電源は外部からアダプターなどを使って取る必要がある。

色々と検討した結果、後者のファン取り付け方式にすることにしました。また、せっかくなので、電源は電源基板から取ることにしました。


1.鉄板の加工

裏カバーを外すと、さらに分厚い鉄板で覆われたカバーがあり、中には左右2枚の基板が入っています。
ファンを取り付ける位置は、電源基板がある左側なので、鉄板には風通しを良くするためドリルで追加して穴を明けておきます。
ファンの風向きは外から中に向かって当てます。


拡大写真


2.ファンの取り付け
裏カバーにファンのサイズに円を描いて、ドリルで穴を開けて行くと簡単に1つの穴を開けることができます。
下の写真はカバーの内側から撮ったものですが、ファンはカバーの外側に取り付け、ネジは内側から取り付けました。(理由有り)
左右下に有るのはスピーカーです。(カバーを取り付けると上部左右になる)


内側から見た拡大写真です。
黄色い線はファンの回転数をチェックするものだが、不要なのでカットして赤(+)黒(−)の電源線だけを使用します。
線は、内側で一回結ぶと強度が増します。(外から引っぱってもなかなか切れません。基本ですね)


ファンの電源線を延長
線が短かかったので、電源基板との中間地点で赤白の線とつないで延長しました。
この場合だと、赤は赤線(+12V)、黒は白線(−)とジョイントします。


3.電源の場所
一番の難所であるファンの電源ですが、電源基板のいい場所を見つけることができました。
ファンの電圧は+12Vなので電気的な構造を配慮するとココが一番ふさわしいです。もう〜すばらし過ぎます。完璧です。w
スタンバイ中はファンがOFFで、パソコンがONになって画面が点いたら連動してファンが回り出し、パソコンOFFやスリープになったら
連動して停止します。自力で発見しました。



拡大写真
ファンから来た赤白の線を写真のように半田付けして配線します。


4.裏カバーに取り付けたファン
どうでしょう?今回は静音で薄型のファンを取り付けたので、あまり違和感は感じません。


拡大写真
ファンは内側からネジで固定したが、外側には専用の網を取り付けました。
これでファンに絡まず安全です。

    

 5.最後に

 大きさ比較用にマジックペンを置きました。

熱暴走対策として取り付けたファンですが、今のところ画面が乱れるような症状は出ていません。(2015年1月現在)
沖縄のあの熱い夏ではどうなるか、夏になってみないと判りませんw
大事に使って行きたいと思います。

追記:質問のあった喜納さん、2018年1月現在、まだ現役で使ってますよ。

以上


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