依頼内容:レッツノートを無線LAN内蔵型に改造して欲しい。

      〜 パナソニック Let'sノートの無線LAN改造依頼 (那覇市・I様) 〜


パナソニックのLet'sノートW7シリーズには、無線LAN内蔵モデル2種類と内蔵していない非内蔵モデルが1種類あり、
今回改造を依頼したお客さまは、非内蔵モデルでした。(CF-W7DC3AJS)

無線LANが非内蔵型モデルでもUSBLANカードPCカードを使って無線LANに繋がるが、
どうしても利便性が悪いとのことで改造を依頼されました。

お客さまも事前にネットで改造情報を調べたらしく当店に情報を提供して下さいました。ありがとうございます。


簡単ではありますが、作業記録も兼ねて紹介します。



これが今回取り寄せたノートPCのMiniPCIスロットに実装して使用するIntel Wifi Link 4965 (IEEE802.11a/b/gのWPA-AES/TKIPに対応)
別途アンテナも手配しました。



このLet'sノート、ネジが多いこと、多いこと。裏だけで21本。全部外すと61本ありました。
長さもまちまちなので、写真のように1本づつテープで固定して管理しました。



キーボードとフロントパネルを外してマザーボードが見える所まで解体したがMini PCI カードスロットが何処にあるのか見あたりません。(^_^;)
スロットはマザーボードの下(裏側)にあってマザーボードを筐体から完全に外さないと実装できない構造になっていました。
また、各基板間は薄めのフレキケーブル(ビニール状のケーブル)で繋がっているので、破損するリスクが高く取り外しに神経を使います。
DVD-ROMも外します。



次にアンテナの取付けですが、写真のように天板を外して液晶パネルの裏側上部に3本取付けました。
マザーボードからの線は、MiniPCIスロットから自然に右のヒンジに向かって配線します。



最後にカバーを元に戻す時にパームレスト前面左に左右に動かすスライド式のスイッチを見つけました。
そのままカバーすると隠れて見えなくなります。
無線LANを使用する/しないを切り替える外部スイッチではないか?と思い
同シリーズの無線LAN内臓モデルのマニュアルを調べてみるとビンゴでした。(マザーボードは同じ物を使っていることになります)(^_^;)

設定はデフォルトで左側の無線OFFになっていたので右にスライドさせて無線LANを使用する設定にしておきました。
(もしこの設定を忘れたら・・・ネジ61本・・・ 戻すのに時間かかります。(^_^;)


  無線LAN内臓モデルの取説より抜粋


最終的に無事に無線LANに繋がりましたが、最後に必要な設定と作業をまとめておきます。(思いつきです)

・安全のためバッテリーを外して作業すること
・ネジが非常に多くまた長さも違うので管理に注意すること(紛失注意)約60本。
・BIOSの設定変更は必須(無線LAN関係)
・マザーボードを筐体から外す必要が有るため自然にCMOSクリア(電池を切断)しているので
 BIOSが初期設定に戻ってしまう。事前にBIOS情報をチェックしておいた方が良い
・動作確認前にデバイスマネージャーのネットワークアダプタの状態を確認すること
・キーボードのフレキケーブルは左のWindowsキーの下から出ているので膨らみやすい
 平らになっているかよく確認すること(右が平らで左が上に膨らみやすい)
・CMOS電池もDVD-ROMの上にある基板の下にあるので交換が面倒です。
・DVD-ROMを外す場合、フロントパネルの右側面に隠しネジがある
・HDDも簡単に外れない仕組みになっている。キーボードF7キー上部のネジも外す必要有り
・逆に液晶パネルインバーターの交換は簡単かも知れません。(写真上から5番目を参照。もしくは→こちら
 インバーターは液晶パネル裏の下にあります。
・パネルとインバーターの型番を失念してしまいました。すみません。m(_ _)m

Intel Wifi Link 4965のドライバーはWindowsSP2で自動認識したが、念のためIntelのサイトより最新版を
DLして適用しました。

(変更前)2007/10/31 Ver:11.5.0.34
  ↓
(変更後)2009/05/28 Ver:12.4.3.9



以上


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